ペイバック (1999) : Pay Back

裏切られ、全てを失った男の復讐を描いたハードボイルド・アクション。原作はリチャード・スタークの犯罪小説の名作『悪党パーカー』シリーズの一編「人狩り」で、1967年のジョン・ブアマン監督、リー・マーヴィン主演「ポイント・ブランク 殺しの分け前」に次ぐ二度目の映画化となる。監督は「陰謀のセオリー」「L.A.コンフィデンシャル」の脚本を手掛け、これが初演出となるブライアン・ヘルゲランドで、脚本は彼とテリー・ヘイズの共同。撮影はエリクソン・コア。音楽はリス・ボードマン。美術はリチャード・フーヴァー。編集はケヴィン・スティット。

監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:メル・ギブソン、グレッグ・ヘンリー、ジェームズ・コバーン、クリス・クリストファーソン、デイヴィッド・ペイマー、デボラ・カーラ・アンガー、ウィリアム・ディヴェイン、ルーシー・リュー

ペイバック (1999)のあらすじ

しがない盗み専門のプロ、ポーター(メル・ギブソン)は妻のリン(デボラ・カーラ・アンガー)、相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリー)と共にチャイニーズ・マフィアから14万ドルを奪うが、ヤク中でヴァルの言いなりになっていた妻のリンに撃たれる。命は取り留めたが心に深い傷を負ったポーターは、復讐のため街に帰ってきた。彼はスタッグマン(デイヴィッド・ペイマー)というヤクの売人の語で、ヴァルが奪った金を“組織アウトフイツト”からの借金の返済にあてたことを知った。ポーターはかつて惚れていた娼婦ロージー(マリア・ベロ)からの情報で、ヴァルが中国系の娼婦パール(ルーシー・リュー)としけこんでいたホテルを急襲、ヴァルに自分の取り分の7万ドルの返済を約東させる。面倒を嫌う“組織”はポーターを殺すようヴァルに命じた。一方、悪徳刑事たち(ビル・デューク、ジャック・コンレイ)も問題の金に目をつけた。ポーターはロージーを襲ったヴァルを痛めつけ、“組織”の幹部であるフェアファックス(ジェームズ・コバーン)とカーター(ウィリアム・ディヴェイン)の名前を聞き出すと、ヴァルの息の根を止める。“組織”の事務所に乗り込んだポーターはカーターをあっさり殺したあと、ボスのブロンソン(クリス・クリストファーソン)の息子ジョニーを誘拐する。だがパールの属するチャイニーズ・マフィアに命を狙われ、フェアファックスに捕まって拷問を受けてしまう。ポーターに息子の居場所を吐かせたブロンソンたちはそのホテルへ。だが、それはポーターの罠だった。部屋に仕掛けた爆弾で“組織”の一党はは全滅。ポーターはロージーと共に街を去った。

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